私達木の家建築家ネットは、そのコンセプトに「“無垢の木の家を200年住み継ぐ”日本の家をリードする家づくり!」を掲げています。「200年」というのは、もちろん「長寿命」という意味が込められていますが、それは同時に資産価値のある家、例えば、イギリスのように古くなってより味わいの出る家、そうした家々によって形成される歴史のある美しい町並み、といったイメージが込められています。人間の活動が地球環境に多大な影響を及ぼすようになり、やっと環境問題についても真剣に取り組まなければならないと誰もが気付き始めている時ですから、住宅の長寿命化については誰もが賛同してくれるはずです。私達は有史以前から、これだけ科学技術が発達した今日に至るまで、綿々と木の家に住み続けているのは、木に代わる優れた素材を見出せないからです。それでもまだ「科学」という言葉がなかった時代の方が木をよく理解し、うまく利用していたのです。「地元の木で家を建てる」という当たり前のことが当たり前でなくなってしまった現在、私達自身が自然のサイクルの中に生かされているのだ、ということを再認識する必要があると思います。私達木の家建築家ネットのコンセプトに込められている思いは、まず住宅の長寿命化にとって最低限必要なことです。
それは、
・地盤の安全性の確保。
・自然災害(地震・台風など)に対して強い。
・確かな乾燥技術による構造材の強度と安全性の確保。
・構造材を湿潤な状態にしないための確かな断熱法。
・耐久性の高い仕上げ材。
そして、「住み継ぐ」という言葉に込められているのは、家はそこに暮らす家族の変化に対応できなければならないということです。一般には「スケルトン・インフィル」という言葉で語られていますが、家族の変化に応じて間仕切りが容易に変更できるものでなければなりませんし、メンテナンスや設備の更新が容易に行えるものでなければなりません。しかし、200年住み継ぐために最も重要なことは、まずあなたが木の家建築家ネットとともに、本当に愛着の持てる家を作り上げ、家族とともに生活を楽しみ、家族とともに家を慈しんでいくことです。人の住まなくなった家はすぐにダメになると言われています。逆に言えば、家は人がそこに住む(暮らす)ことによって一緒に生きていくのです。あなたがそこでいきいきと暮らす姿は子供達にも理解され、あなたの思いや考えは必ず伝わるはずです。私達もこの木の家建築家ネットの家づくりのビジョンを若いメンバーに継承し、病院のカルテのように、一軒一軒のカルテを作り、あなたの家の主治医としての役割を代々受け継いで行こうと考えています。 |